元ネタは、イタリア語のpesce。魚の意。
| 日本の海水魚 DVD映像図鑑 | |
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今、私の前には「魚の煮付け」がある。
何と言う名前の魚なのかは知らない。私は自分が興味のない事には、全く記憶力が働かない仕様になっているのだ。だから、何度聞いても魚の名前を覚えられない。私は、魚をただの魚という大きな括りでしか認識していない。私は魚に興味がないのである。そして、私は魚を食べるのが大嫌いなのだ。
私の魚嫌いには理由がある。私の父は腕のいい漁師だった。漁師は、漁の過程で傷がつき、商品価値のなくなった魚を、家に持ち帰って食べる。だから、我が家の食卓にのぼるのは、いつも魚料理ばかりだった。確かに、父が獲ってくる魚は、新鮮で美味だったのだろうとは思う。だが、毎日のように魚料理を食べさせられ、私はいつしか魚嫌いになっていった。父が漁師だったばかりに…
そういえば、ブローノ・ブチャラティの父親も漁師だ。だが残念なことに、私にはスティッキー・フィンガーズは使えない。漁師の息子が、みんなスティッキー・フィンガーズを使えると思ったら大間違いだ。私のスタンドはむしろ…
いかんいかん。そんなことより…
私は今、魚嫌いを克服しようとしているところだったのだ。
今までの私は甘ったれていた。いい年して、魚料理を食べられないなんて恥ずかしい。今日は絶対に食べてやる。…そう意気込んではみたものの、目の前の「魚の煮付け」になかなか箸をのばすことができないでいる。私はとんだママッ子野郎だ。
そこで、私はペッシのことを思い浮かべた。最初はマンモーニ(ママッ子野郎)だったペッシも、一旦覚悟を決めるとブチャラティに脅威を与えるほどの男になった。私もペッシのようになりたい。ペッシのように成長したい。その強烈な願いが、私の心にペッシを舞い降りさせた。
そのとき、魚を食べる覚悟が!
「言葉」でなく「心」で理解できた!
覚悟を決めた私の前に、魚料理など敵ではない。多少時間こそかかったものの、私は見事に「魚の煮付け」を平らげた。食べてみれば、想像していたより、なんて事もない。だが、これで私も一人前の男になれたのだ。私はもうマンモーニではない。私は、ペッシのおかげで成長することができたのだ。
「ありがとう」
私は、心の底からお礼を言った。
魚の小骨をきれいに取り除いてくれたママに…


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